Xiaomi Mi Mix 2s
2018年04月09日 11時15分
「多くの人が言うので、我々はMi Mix 2をiPhone Xと比較したい。
我々は、Mi Mix 2sが、多くの面でiPhone Xより優れていることを皆様に見せたいと思っています」
と、上海で行われたMi Mix 2s発表の席で話しています。
噂が先行していたXiaomiの高機能スマートフォン「Mi Mix 2s」がようやく登場しました。
ようやくとは言うものの、先代のMi Mix 2が発売されたのが約半年前。
そう考えると、「ようやく」というよりは、「満を持して」といった方が良いのかもしれません。
なぜなら新しいマシンは、外見はほぼ変わらずにかなりの進歩を遂げているからです。
Xiaomiが送り出した「Mi Mix 2s」は、ほとんどベゼルレスの大画面ディスプレイ、そして先進的なセルフィー用カメラを搭載したマシンでした。
先代のMi Mix 2同様、Mi Mix 2sはすばらしいできを見せています。
近代的なスマートフォンを設計するにあたり、限界まで挑戦し、生み出されたモデルということができるでしょう。
Sの名を冠していると言うことは、そこにはアップデートがあるということ
Mi Mix 2sは、最新のQualcomm Snapdragon 845チップセットを採用しています。先代のMi Mix 2に搭載されていたのは835チップセットでしたが、最新のチップセットは、バッテリーのパワーを損なうことなく、
本体性能の向上を図ることができます。
新しいデュアル12MPカメラのセットアップについても同じことが言えます。
これまで、Mi Mixのシリーズからはハイスペックカメラが投入されることはありませんでした。
しかし、大型のIMX363センサーと望遠レンズを備えたMi Mix 2sは、Xiaomiラインアップの中でも、最も強力なカメラを搭載していると言えるでしょう。
Mi Mix 2sのボディサイズは、先代とほとんど変わりません。若干、短く狭くなっています。
デザインに定評のあるメーカーですから、約半年前に発売したモデルのデザインを大幅にはいじらない。
賢明な選択でしょう。右上隅にセルフィー用カメラを搭載し、ベゼルのひじょうに薄い造りがスタイリッシュです。
漏れ聞こえてきた情報とは、若干違っていることは否定できませんが、Mi Mix のラインアップとしての継続的なビジョンはフルスクリーン体験です。
オリジナルのMi Mixは野心に満ちあふれていました。Xiaomi Mi Mix 2sは、新作ながら、シリーズのコンセプトをしっかりとキープしています
今回のMi Mix 2sを見ると、おそらく、次に登場するMi Mix シリーズのモデルに、最新のハードウェア、最新のデザインが使用される可能性が高いでしょう。
Mi Mix 2sは、5.99インチ、1080p、18:9のディスプレイと丸みのあるコーナーの形がスタイリッシュです。
ディスプレイは、他メーカーがハイエンド機種に次々と投入しているOLCDではなく、LCDパネルを使用しています。
このあたりの選択はメーカー側としてもなかなか難しいものがあるでしょう。LCDを使用することは、費用を抑えるという面ではいい選択でしょう。
薄いベゼルですが、ディスプレイと調和して美しく仕上がっています。
ベゼルの下部スペースの大きさは、先代とあまり変わりありません。
この場所には、現在のところセルフィー用のカメラやコントローラーを収める必要があるからです。
このセルフィー用カメラ。下部に設置されているため、使用の際は本体をひっくり返して使うという技が必要です。これをマイナスととるかプラスととるか。意見が分かれるところでしょう。
ボタン類の配置は、先代と特に変わりはありません。ボリュームボタンと電源ボタンは「小気味よく」操作することができます。
スピーカーは上部と左側に。タイプCのUSBポートが本体下に用意されていますが、先代同様、3.5mmオーディ用ジャックは搭載されていません。
先代から大きく変更された部分は、スマホボディーのバックです。
セラミックパネルの下には新しいワイヤレス充電コイルが仕込んであります。
Mi Mix 2Sは、ワイヤレス充電をサポートするXiaomi初の端末になります。
少々残念なのは、最近のトレンドになりつつある定格耐水性を、このMi Mix 2sは備えていないことでしょうか。
Mi Mix 2sでは、IMX363という大きなセンサーが採用されたため、メインカメラは性能が大きく向上しています。
ただし、この代償として、カメラ部分の厚さが増し、デザイン面ではこのカメラパーツの「出っ張り」が目についてしまうのです。
Mi Mix 2sのエクステリアですが、ディスプレイ側がゴリラグラス、背面はセラミックとなっています。
手にしっくりと収まるボディは丈夫でもあります。見た感じ、指紋が少しつきやすいかもしれません。
ボディーカラーは「ブラック」「ゴールド」「シルバー・ホワイト」というラインアップになっています。
背面中央には、丸いボタン上の指紋センサーが設置されています。デザインとしっかり調和しています。
ただ、この指紋センサーは先代と同じものが使用されています。
ハードウェア
Mi Mix 2sは内部のほとんどを先代のMi Mix 2と共有しましたが、いくつかの注目すべき変更があります。Qualcomm Snapdragon 845はチップセットの最高峰です。
新しいチップセットは、Snapdragon 835と比較して、明らかに性能が向上しているだけではなく、バッテリーの寿命も大きく改善されています。
XiaomiのスマートオフォンはデュアルSIMだけではなく、多くの国際的な通信バンドをサポートしています。Mi Mix 2sも例外ではありません。
バッテリーパックは3400mAhの大容量です。しかし、バッテリー関連での大きな動きは、新規に搭載されたQiワイヤレスチャージでしょう。
Qi充電器は、Xiaomiオリジナルのものがリーズナブルな値段で投入されるとのことです。もちろん、端末を購入の際にはセットに含まれています。
Mi Mix 2sは、ワイヤレス充電の他に、Type-C USBポート経由の高速充電もサポートしています。
注目のカメラは大容量センサー
おそらく、Mi Mix 2の最も注目すべき新機能は、デュアルカメラの設定です。通常のf / 1.8ワイドレンズとf / 2.4望遠レンズの2つの12MPレンズを利用することができます。
新しいデュアルカメラシステムは、Mix 2からモジュールを置き換え、iPhone Xと同じようにリアパネルの左上隅に移動しました。
このシステムは、2つの12メガピクセルセンサーと広角レンズの後ろに。
また、もう1つは望遠レンズの後ろにあり、セルフィーモードの効果をサポートしています。
Xiaomiによると、メインの広角カメラは「これまでで最高のカメラ」であり、デュアルピクセルオートフォーカス、4軸光安定化、
およびMi Mix 2で使用されているセンサーよりも大きなピクセルを備えています。
これはf / 1.8という明るいレンズの後ろに設置されています。望遠カメラはf / 2.4レンズを使用します。
Mi Mix 2sのカメラパーツは、Sony IMX363センサーの周囲に置かれています。
デュアルピクセルオートフォーカスは、より明るく、より光の少ない中でも良い焦点が得られるようになっています。
Mi Mix 2sに搭載されているAIビューティー機能。セルフィーの画像をより美しく、よりかわいく「修正」する機能ですが、
この分野で最先端を行くOppoなどと比較すると、まだまだ向上の余地がありそうです。
しかし、このスマホ業界のビッグなトレンドでもあるAIビューティー機能ですから、Xiaomiが今後、この機能を強化してくることは明白でしょう。
新しいカメラAIは、エッジの検出を向上させ、セルフィーを改善します。
実は発表会では、iPhone XのカメラとMi Mix 2sとの比較もおこなわれました。
暗い環境においては、iPhoneではきめ細かさが表現できず、何かのっぺりとした写真になってしまうのに対し、Mi Mix 2sでは、
細部まで表現できている写真が目立ちました。
Xiaomiは、このビューティー補正などの機能を向上させるために、カメラソフトウェア用のAIコンポーネントを開発しました。
それ以外の場合、Mi Mix 2sのソフトウェアはAndroid 8.0 Oreoの上にあるXiaomiのMIUI 9.5になります。
Androidに慣れている人は、標準のAndroidボタンに代わるジェスチャーベースのコントロールシステム(オプション)を使用しています。
iOSのインターフェースとも似たデザインです。
内部では、Mix 2Sにクアルコムの新しいSnapdragon 845プロセッサが搭載されており、設定に応じて6GBまたは8GBメモリとペアになっています。
バッテリーは、Mix 2で使用されているものと同様の3,400mAhのセルで、2Sは、64,128、または256GBのストレージで使用できます。
Xiaomiによると、新しいSnapdragon 845プロセッサは、昨年の835のバッテリー寿命を維持しながら、より優れた性能を発揮します。
AIビューティー機能は、数百万の写真を、厳密なモデル分析、トレーニング分析により、セルフィーをスマートに、そして美しく仕上げます。
顔を認識し、よりナチュラルな表情や光の具合に調整することができます。
またAIは、25のカテゴリ、206シーンを自動的に判別し、それに応じて設定を調整することができます。
AIが認識するのは、天気、風景、植物、人、動物など、多種多様です。
このようなシチュエーション識別能力は、今後も進化が続くものと思われます。一眼レフも顔負けの背景ぼかしもかんたんにできます。
Mi Mix 2sは、6GBメモリと64GBのディスク容量、6GBのメモリ、128GBのディスク容量、8GBのメモリと256GBのディスク容量、
という3種類のバラエティーから選ぶことができます。